多嚢胞性卵巣症候群<PCOS>とは【助産師国試対策】

多嚢胞性卵巣症候群とは・タイトルアイキャッチ助産学生
スポンサーリンク

※勉強のため、自分の備忘録を含め、わかりやすいように解釈しています。正確な意味と異なる場合があります。
 理解が間違っていた場合は、適宜訂正します。

 月経異常(無月経・希発月経)と、両側卵巣の腫大(多嚢胞性・ネックレス徴候)を伴う疾患。

参考:岡井崇・綾部琢哉(編)(2017). 標準産科婦人科学 医学書院

 不妊の原因になる。

スポンサーリンク

診断基準・病態

PCOSの診断基準 

  • 月経異常(無月経 or 希発月経 or 無排卵周期症)
  • 多嚢胞性卵巣(両側・少なくとも一方で2〜9mmが10個以上)
  • 血中アンドロゲン(男性ホルモン)上昇 または LH値上昇FSH値正常

 (日本産科婦人科学会、2007)

hMG:ヒト下垂体性性腺刺激ホルモン(メノトロピン)
ゴナドトロピン:性腺刺激ホルモン

ホルモンのはたらき
  • LH(黄体形成ホルモン):成熟卵胞の一部を破裂させて排卵させる&残った卵胞を黄体化する。
  • FSH(卵胞刺激ホルモン):卵巣で、卵胞を発育・成熟させる

↓つまり

  • FSHは正常なので、卵胞発育は通常通り。
    しかし排卵できないので、排卵させようとしてLH値が上昇している?
  • LH値が高いのにFSHは正常値なので、莢膜にてアンドロゲン生成される。
    だけど、FSHは通常どおりなので芳香化を受けずにエストロゲンにならないものが多い?

 30〜40%にインスリン抵抗性、10%に多毛症、14%に肥満もあり、本態はインスリン抵抗性と考えられているとか。

 うまく排卵せず、卵巣内に溜まっていったものが、ネックレス徴候としてみられる。

治療法

  • 排卵誘発:クロミフェンクエン酸塩(商品名:クロミッド)、
         FSH or hMG投与
    ※ただし卵巣過剰刺激症候群過排卵(多胎になりやすい?)が起きやすい。
  • 薬剤無効は、卵巣多孔術、楔状切除
排卵誘発法
  • 非ステロイド系合成エストロゲン製剤
    クロミフェン療法

    抗エストロゲン作用
    →エストロゲン受容体(視床下部)と結合
    ネガティブフィードバックが抑制

    GnRH(ゴナドトロピン放出因子)の分泌促進がおきる。

    視床下部の障害があれば、作用しないので使えない。

  • FSH作用のある製剤&hCG
    ゴナドトロピン療法

    FSH作用のある製剤を使って、卵胞を発育させる
    LHサージの代わりにhCG(ヒト絨毛性ゴナドトロピン)を使って排卵を誘発する

    副作用:約10〜30%に卵巣過剰刺激症候群(OHSS)、この治療で妊娠する約15〜30%に多胎妊娠(特に三つ子以上の多くは本療法による)

参考:岡井崇・綾部琢哉(編)(2017). 標準産科婦人科学 医学書院

 

コメント

タイトルとURLをコピーしました